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雑記帳 の履歴(No.4)


 「おしらせ」に書くようなことでもない雑記を書き溜めるページです。情報機器のこととか,実験装置のこととか,ちょっとした実験テクニックとか,そんなことを書いていきます。アレな趣味の話はたぶん書きませんので悪しからず。


2011.09.08 論文情報収集

 ASAPやEarly Viewに掲載される最新論文の情報収集は,iPad/iPhoneのソフトを専ら使っています。ACS系雑誌のASAPはACS Mobileで,WileyのAdvanced MaterialなどやGraphene Timesの最新記事は,RSSビュアーのpulseを使って検索しています。電波がまともに受信できれば何処にいても検索できるので非常に便利なのですが,最終的な論文PDF管理はMac上でPapers2を使っているので,PCでも同様な検索がしたいです。RSSビュアーはともかく,ACS Mobileと同じ機能のMac/Win用ソフトって,無いでしょうかねえ??有料でも構わないのですが・・・。

2011.09.06 石英アンプルの切断

 最近,層状物質の単結晶育成実験を再始動したのですが,化合物の合成や単結晶育成には外径20mm,肉厚1mm程度の石英アンプルを使います。中に原料粉末を入れて真空封入し,電気炉で加熱という実験をするのですが,終わったら当然,中身を取り出さなければいけません。
 石英アンプルだといわゆる「当て切り」が非常に難しい(うまく切れたことがない)ので,以前は粘着テープでぐるぐる巻にしてハンマーで叩き割っていましたが,後始末が面倒。ガラス切り用の手引き鋸もありますが,普通は水をかけながら使うものなので,これもダメ。何かないかと探して見つけたのが,ホーザンのPCBカッター

です。この製品の本来の目的はプリント基板切断で,ガラスエポキシ基板でも切れるようにダイヤモンドカッターが標準装備になっています。1mm厚鉄板(非熱処理)も切れます。税込価格24,150円ですが2万円以下で通販している店も多数あったので買ってみたところ,あっさりと石英アンプルが切断できました。熱くもならないですし,切り口はヤスリ掛けしたような状態になるのでわりと安心です。あまり急いでやるとアンプル内にガラス片が入ったりしますが,ゆっくり全周に傷をつければ,最後簡単に折れます。
 本来の使用目的ではありませんので,もし試される場合は怪我したりガラス粉を吸い込んだりしないよう,十分に注意して下さい。ちょっとした真空部品作製にも利用できるので非常に便利です。