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VAIO-U101改造記 の履歴(No.14)


これまでやってきた増設・改造

 昨今Atom搭載のUMPCが流行り,SONYもVAIO Pを出してきましたが,私はというと今でもVAIO PCG-U101を愛用しています。VAIO Pにはちょっとグラッと来たのですが,やはりVistaの遅さが気になりまして。Windows7正式搭載機が出るまではU101と心中するつもりです。
 さて,初期状態のU101のままではさすがに遅くて使い物にならないので,色々アップグレード&改造をしてきました。これまでにやったことは,

(1)メモリ512Mへ増設。いくらXPでも256Mではやってられません。本当は1Gにしたかったのですが,3万円オーバーはちょっと無理ダナ。


2009.06.25追記:何と1Gメモリが15000円弱で売られていたので買ってしまいました。Goodです。



(2)大型バッテリー搭載。純正バッテリーが劣化してしまったのですが,純正品はまず手に入りません。簡単に買えるのはサードパーティ製の大容量バッテリーHLI-U101だけ,ということでこれを買いました。

(3)3G-WAN。イー・モバイルのD02HWをEMチャージで使っています。そんなに出張するわけではないので,これで十分。

(4)ツライチUSB。PCカードスロットにはAREAのこれを差しています。本体標準のUSBはWANと下記の拡張で埋まってしまうので。

(5)microSDHC-8G→メモリースティックスロットに変換アダプタ使って装着。下記の8Gと合わせて16Gも増設しておけば,Cドライブが16Gでも余裕あります。

(6)なんちゃってSSD化。コンパクトフラッシュ(CF)を東芝IDE型1.8inchHDDコネクタに変換するボードを使って,HDDを16GのCFに入れ替えました。買ったものは,

 中身の移行にデスクトップPCとMigrateEasyを使ったので,1.8inchHDDやCFを通常のIDEコネクタに差すための変換コネクタもaitendoから買いました。さて速度ですが,元のHDDが遅いので読み出しは速くなった気がしますが,いかんせん書き込みが遅い。耐衝撃度が増したので良し,としています。


802.11n&Bluetooth&USBメモリ内蔵計画

 さて今回,ふと目にしたBlog記事を参考に,本体内へのBluetooth, 802.11n無線LANおよび8GmicroSDHCの内蔵化を試みました。元は2chのU101スレに載っていたこの書き込みです。基本戦略は,

  • 標準の802.11b無線LANボードを取り外す。
  • 空いた場所にバスパワー型USBハブの基板を入れる。
  • 本体左下の外部USBコネクタの取り付けピンから,上記USBハブへ直接配線する。
  • USBハブに,上記の3つのUSB装置を接続する。
  • 全部押し込める。

です。買ったものは,

  • バッファローコクヨサプライ USB2.0Hub バスパワー 3ポートBSHT300SV
    (現在は別のものに交換しました。)
     2chで最初に紹介されていたもので,3ポートHUBの中でもかなり基板が小さいです。Blogの方は4ポートのセルフ/バスパワー両用HUBの基板をいれています。4ポートあれば上記3つを入れても1つ余るので,標準外部USBコネクタの足を切ってHUBを間に挟み込む形で配線すれば,外部ポートも生きます。ただ本体部品の足を切りたくなかったのと,後述のmicroSDHCアダプタを分解せずに接続するために,3ポートで我慢しました。
     取り付けの際には,パッケージをバラして基板だけ取り出さなければなりません。ツメではめているだけなのですが取れにくいので,慎重に分解します。下手にドライバーを突っ込むと,中の基板を傷つける恐れがあります。
     Aプラグは可動式なのでケーブルを配線してあるのですが,これのハンダが溶けにくく外すのに難儀しました。なおケーブルは赤が5V,黒と灰がGNDとFG(共通),緑がD+で白がD-,です。外した後,適当な線材で外部USBコネクタにハンダ付けします。
     3つのAコネクタのうち両側の2つは,ハンダが溶けないのでニッパーで分解して取り外しました。真ん中の1つはそのまま残して,microSDHCアダプタをそのまま差しています。
  • PLANEX GW-USMicroN 802.11n Draft 2.0 USBアダプタ
     小さいのでパッケージをバラさなくても,金属カバーを一部切り取って端子に配線をハンダ付けすることができます。ただやはり窮屈なので,バラして基板だけ取り出しました・・・ら,見事に極小チップ抵抗がずれてしまいました。最初気付かず,動作不能で大慌て。クリームハンダなんて便利なものは持ち合わせていなかったので,ルーペで拡大しつつ通常のハンダ付けに臨み,無事生還しました・・・。注意が必要です。HUBとはケーブル4本で接続しています。
     家の中の接続方式をAOSSで統一したかったので(ニンテンドーDSのため),純正ドライバ/ユーティリティの他に,Buffaloのクライアントマネージャも入れました。
  • PLANEX BT-MicroEDR1X Bluetooth® Ver.2.1+EDRアダプタ
     これも分解して基板だけにして,ケーブル4本でHUBに接続しています。
  • バッファローコクヨサプライ microSD/SDHCカードリーダ/ライター BSCRMSDCWH
  • Transcend microSDHCカード 8GB Class6 TS8GUSDHC6
     これはそのままUSBハブに残したコネクタに差しています。持ち手の樹脂部分がうまい具合にHUBの基板を支えてくれます。(その後結局分解しました。)

 絶縁はプラ板をホットメルトでくっつける他,マスキングテープを巻いています。以上を隙間に押し込めるのですが,LANとBTを基板に剥いてしまっているので,そんなに厳しくありません。
 トラブルは上記のチップ抵抗を剥がしてしまったことと,あとハンダ屑がチップコンデンサにくっついてショート,ということもありました。とにかく部品が細かくて柔いので注意しましょう。
 さて完成して使ってみると,無線LANやBTアダプタを奥の方に押し込めてしまったのでちょっと感度が低下していますが,自宅屋内の使用では全く問題ありません。


その後の変更

 上記の最初の3ポートのHUB,あれこれやっているうちに壊してしまいました。載っているGL850GというコントローラICは4ポート出力持っているので,使っていない1ポートも利用してやろうとLQFPパッケージに直接ハンダ付けを試み,うまく線はつながったのですが,あれこれやっているうちにどこかショートしたらしいです。
 というわけで新しいHUBを近所のヤマダ電機で物色したところ,BuffaloのこのHUBが700円で放出されていたので即購入し,バラしてみたところこれがまた絶品でした。
 外側の樹脂カバーをニッパーでむしり取ると,中には半透明樹脂で固められた基板が入っており,そこからケーブルが入力1本+出力4本出ています。ケーブル切ってプラグとコネクタを取り除き,ケーブルの外カバーとシールドを取ると電源&信号用の細線4本+アース線になります。アース線は要らないので切り取ってしまいます。
 残ったHUBの中身は空きスペースにちょうど納まる上に,配線はハンダ付けしなくてもHUBから十分な長さで最初から出ていて,しかも樹脂で絶縁されているのでそのまま突っ込めばOK,というわけです。何とまあ便利。
 上記Blogの方はカードリーダーもバラしてしまったとのことなので,結局私もバラしました。あと4ポートHUBになったので,外部USBコネクタの足もデータ線2本を切断し,HUBを挟むことにしました。
 配線はまず外部USBコネクタへHUB入出力のD+/D-線,および+5VとGNDを接続します(+5VとGNDはHUBの全端子で共通なので,入出力どちらか配線すればOK)。あとは各USB機器の基板にハンダ付けすれば出来上がりです。楽勝で納まりました。
 1つ気になっているのは,USB HUBに乗ってるICって意外と熱くなるんですねえ。最初のものは触れないくらいになっていました。別のバスパワーHUBも調べてみると熱くなっているので,この機種の問題や故障では無さそう。狭いところにあれこれ閉じ込めて,熱暴走しなければいいのですが。

その後の動作状況

  • 中に閉じ込めてしまうとやはり無線LANの感度が落ちる。同一室内ならOKだけどドアや襖が2つ間に入ると接続できないこともある。
  • Bluetoothと無線LANの干渉はあるのかもしれないけど,どちらかが動作不能になることはない。使っているBluetoothはケンジントンのPresenter Mouse,Wiiリモコン,SONYのヘッドフォン,など。
  • 熱暴走も今のところは無し。
  • iPhone16Gを買ってしまったので,使用頻度低下・・・。